がん闘病記

転移性肺がんのラジオ波治療が適応外で急遽中止に

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肺にがんが転移し、かかりつけの日本一のがんの病院からは治療不能、末期がん宣告を受けるも、奇跡的完治を目指し、ラジオ波焼灼療法という治療を受けるために、日本一実績がある病院に入院しました。

ところが、治療当日に治療中止を言い渡されました。

本来その前の診察時に分かっていたはずの理由で。

この日は治療中止の翌日。

改めて今回中止となる理由の説明を受けました。

内容はこうでした。

治療によるリスクが高いものは、太い血管と心臓と大動脈に近いもの。

再発リスクを避けるためには広めに焼いた方がよいが、上記を損傷するリスクがある場合は広めに焼けないので、治療による損傷もしくは焼き切れないリスクがある。

この病院でも治療による死亡例が2名ある。

太い血管を傷つけた場合のリスクは以下である。

  • 動脈瘤により、その場では気づかずに後日破裂。
  • 出血により肺が血で埋まって窒息死。
  • 静脈を傷つけ、血管に空気が入る空気塞栓により脳梗塞で死亡。その確率は0.4%。

小さいものも含めて20近く病変がある。

右肺の太い血管の近くに病変が2か所あり、この病院で使用している傘が開いて包み込むように焼くタイプの器具では血管を損傷するリスクが高く、絶対にやらないわけではないが、リスクが高くかなり厳しい。

針で串刺しにするタイプの器具も所持しており、その場合は血管を傷つけるリスクは低いが、病変が小さすぎる場合は刺そうとしても病変が動いてうまく刺さらない。

最低でも1cm程度はないと難しいが、現在は5mm程度で困難。

僕が第二候補にあげていて適応ありと言われている病院では、二本の針で挟む様にして焼く器具があると聞いたことがあり、それであれば血管を傷つけるリスクも低く小さくても焼ける可能性がある。

場所によってはラジオ波ではなく手術を併用する選択肢もある。

基本的には全てを焼けない場合は良くなることは期待できない。

ただし、データに基づいた根拠というわけではないが、一般的には大きくならない病変は悪性度が弱く、放置してもそれほど問題はないと考える。

大きくなってきたものだけを焼き、血管の近くの病変が大きくならなければ放置するということになれば良くなる可能性はある。

血管の近くといったリスクが高いところ以外を治療するという方法であれば岡山大学病院でも可能だが、血管の近くの病変が大きくなるようなら意味がなくなってしまう。

また、傘タイプの器具ではリスクが高くても串刺しタイプの器具で対応できる大きさになった場合に対応可能になる場合もある。

大きくならない病変を放置した場合、更なる転移を誘発するリスクがないとは言えない。

そういう意味ではできる箇所だけをやることは、全く効果ががないとまでは言えないが、あまり効果は期待できない。

肺機能は治療により、予想できないような機能低下が起きることはまず心配ない。

もし、リスクが高い箇所を他の病院で治療できるなら、この病院でも適応が出る可能性はある。

丁寧に説明をしてくれました。

何故入院と治療を決める前の診察時にそれが説明できなかったのか…

それが悔しいです…

長期休暇をとって遠路遥々この地に来たのが無駄になってしまいました…

僕はこの病院での治療を現時点では断念し、第二候補の病院への紹介状をもらい、お礼をして病院を後にしました。

第二候補の病院で、今回治療不能になった原因となっている箇所が治療できればこの病院でも適応になるかもしれないので、その時改めて来ればいい。

こうなったからにはと、夫婦で観光して夏休みとして楽しんでから家路につくことにしました。

続く。

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