がん闘病記

唾液腺がん脊椎転移に対する治療方針

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前回、唾液腺がんの肺転移でかかりつけの病院では治療不能の末期がん宣告を受け、奇跡的完治を目指して標準治療ではないラジオ波焼灼療法を受けたのですが、そこで新たに脊椎への転移が確認され、脊椎に対する方針をかかりつけの病院と相談して、ラジオ波焼灼療法を継続するかを決めることになりました。

ラジオ波焼灼療法を続ける前提には肺以外に転移がなく、原発(元の場所のがん)がコントロールされている(現状問題がなく、それ以上悪化しないよう抑えられている)のが条件です。

がんかかりつけ病院の唾液腺がん脊椎転移への対応方針

ラジオ波焼灼療法の約1ヶ月後にがんのかかりつけの病院を受診し、全身PETの結果、脊椎のT-5と呼ばれる箇所に集積があり、骨転移と判断されました。

肺の転移はそれほどはっきりした集積はなく、他には集積は確認されませんでした。

脊椎の転移のタイプは骨を破壊するタイプではなく、逆に石灰化して骨を造るタイプで、症状として現れるとすると、骨が神経を圧迫することによる麻痺などが考えられますが、骨が破壊される心配はないそうです。

治療する場合の方法は以下とのことでした。

1.放射線

  • 外部から照射する場合は通院、注射の場合は入院。
  • 注射の場合は、シンチグラムで放射線が取り込まれるかを事前に確認する。
  • 数年後に麻痺、勃起不全などの合併症が起きる可能性がある。

2.手術

  • 大がかりな手術となり、麻痺などの危険性は放射線より高い。
  • 体力・免疫力の低下により予後が逆に悪くなる可能性も放射線より高い。

ラジオ波焼灼療法を行なっている病院でラジオ波焼灼療法を継続でき、骨転移治療を行った方がよいと考えるのであれば骨転移の治療を検討するが、ラジオ波焼灼療法を継続できないのであれば、症状のない状態で骨転移のみを治療してもかえって予後が悪くなる可能性も考えられるとのことでした。

ラジオ波焼灼療法を受けている病院の方針に従って治療してくれるということなので、その点はほっとしましたが、合併症や免疫力低下といったリスクはラジオ波焼灼療法の比ではないです…

骨転移に対するビスフォスフォネート製剤による治療

その後自分でも骨転移について調べてみました。

がん自体の治療(通常は化学療法だが、僕のがんには効果なし)と並行して、ビスフォスフォネート製剤などによる骨折や痛みや麻痺などの症状の発生を遅らせる治療を行い、症状が出てきたら放射線などの症状を緩和する治療を行い、骨折した場合、あるいはしそうな場合に初めて手術というプランが標準的治療であるとのことでした。

脊椎についてはこの方法でコントロールし、肺のラジオ波焼灼療法は継続する方針で、がんのかかりつけの病院に相談することに決めました。

ビスフォスフォネート製剤は稀ですが、顎の骨の壊死や、腎機能障害といった副作用が起こります。

これは治療不能の末期がんに対する奇跡的完治を目指した治療か?

ひとまず、前回予約していたラジオ波焼灼療法は予定通り受けることにしました。

たが、現時点の候補となっている脊椎の治療法では、僕が目指す完治には不十分に思えました。

僕のがんは放射線が効かないタイプのがんなので、後遺症のリスクを考えると放射線を受けたくはないです。

そうなると、骨折のリスクがありそうになるまでは、がんは取り除かずにビスフォスフォネート製剤で進行を遅らせるのは、完治を目指した治療ではないです。

そのモヤモヤが晴れないままでした。

続く。

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