がん闘病記

唾液腺がんで二度の転院と再発

スポンサーリンク

地元の県内トップの病院で手術することにした旨を友人に伝えた際、友人にこう言われました。

『ほんとにそこでいいの?』

『どうせなら日本一の病院で手術したほうがいいんじゃないの?』

通いやすい病院の中から病院を探していた僕の中にその言葉が響きました。

唾液腺がん治療で二度目の転院と手術

実は、調べた限り一番実績があったのは、県内の病院ではなく、県外の病院だったのです。

そうだ。

僕はがんなのだ。

それこそ僕にできることは病院選びくらいです。

命を左右する選択において、通いやすいなどということは天秤にかけられる問題ではないのです。

少しも後悔したくない。

気が重かったが僕はまたしても紹介状を依頼しました。。

病院からしたら、なんとも迷惑な患者であったでしょう。。

そして、更にいくつかの検査を経て県外の病院で手術を受けました。

手術は顔面神経を温存しての唾液腺部分切除です。

病理検査の結果、切断面付近にがん細胞が見当たらなかったため、恐らく取りきれただろうとのことでした。

放射線は効果も薄く、再発時の手術も困難になり、味覚障害等の合併症も起こり得るため行わないことにしました。

僕のがんは悪性度が低く進行も遅いです。

放射線と化学療法は効果がなく、基本は手術一択のがんです。

普通のがんであれば5年経って再発しなければ手術で取りきれたと判断できますが、進行が遅いため、15年は経過観察が必要とのことでした。

まぁ、きっと取りきれただろう!

と、この時の僕は思っていました。

手術が終わり無事退院しました。

手術の際に顔面神経に触れたため左の顔面神経麻痺が発生しましたが、3ヶ月程で完全に回復しました。

唾液腺がん再発す

異変が起きたのは手術から3年と9ヶ月後。

手術したあたりが夜も眠れないほど激しく痛み、顔面神経麻痺も伴って数週間ほど続きました。

主治医に相談したが原因は分からず、ヘルペスかなにかではないかとのことでした。

その約半年後にも同様の症状が発生するも主治医の見解は変わらずでした。

不信感から、仕事の都合で曜日的に受診が厳しくなったという理由で主治医を変更しました。

その後も何度か激痛が発生しました。

定期的なMRIでは唾石があることが判明しましたが、がんが疑われるものは見つかりませんでした。

がん患者にとって、原因不明という状況はなんとも不安です。

そこでおもいきってエコーによる検査の希望を伝えてみたところ実施してもらえました。

結果、深い位置に腫瘍があることが判明するも、1cmに満たないため注射器による細胞診はできず、良悪の判断ができないため経過観察することになりました。

その4ヶ月後、表面から触れるしこりがどうしても気になり主治医に細胞診を依頼しました。

かなり嫌な顔をされたが、実施することになりました。

結果異常なしでした。

その半年後、今度は主治医の方からしこりが増大したように見えるとの理由で再度の細胞診の提案がありました。

感覚として増大などしていないのですが。。

その結果、がん細胞は検出されませんでしたが、本来あるはずのない唾液腺の細胞が検出され、臨床的にがんと診断されました。

再発。

この時最初の手術から実に5年半が経過していました。

がんは取りきれていなかったのです。

続く。

スポンサーリンク

-がん闘病記

© 2025 最幸の末期がん患者のブログ