がん闘病記

唾液腺がんの他臓器転移【ステージⅣ】の可能性

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唾液腺がん全摘術、リンパ節郭清、顔面神経再建術を終え、多くの合併症に悩まされながらも、あとは抜糸すれば退院の予定でした。

唾液腺がんの多臓器への転移【ステージⅣ】の懸念

病理検査(切り取った部位をスライスなどをして顕微鏡で調べる検査)の結果、切断面付近にがん細胞があれば既に他の臓器に転移している可能性が高くなり、なければ低くなります。

担当医は、切り取るために手術をするので、切り取れると思うと言っていましたが、それは患者を暗くさせても仕方がないので、希望を持たせるように話しているのだろうと僕は思いました。

初回の手術では、病理検査の結果切り取れただろうと言われていたが再発しました。

そして、転移しないタイプと言われていたがリンパ節に転移しました。

ちなみに、一番転移する可能性が高いのは肺だそうで、転移は局所的に発生することは稀で、ほとんどが全身に発生するそうです。

肺は全摘できる臓器ではなく、転移した場合、手術できる確率は100人中1人いるかいないかといったレベルだそうです。

要は肺に転移したらまず助からないとういうことです。

唾液腺がんの多臓器への転移【ステージⅣ】の覚悟

僕は、リンパ節に転移しているのであれば、既に細胞レベルで他の臓器に転移している可能性は決して低くはないと考え、その覚悟をして生きていこうとこの時に決めました。

だが家族を悲しませたくなかったので、そういった話は家族には一切しませんでした。

僕は、他の臓器への転移を覚悟すること、すなわち死を覚悟することと悲観して生きることや諦めることは違うと思いました。

覚悟とは、困難に対して自分がどう考え、どう行動するかを決めることです。

死の覚悟とは、死に対して自分がどう考え、どう行動するかを決めることです。

それは生き方の覚悟であり、がんと闘い(闘い方は色々ありますが。)、自分も家族も幸せに暮らしていくためにするべきことなんだと思いました。

人体では細胞レベルではどんな人の体内でも日々がん細胞が生まれ、消滅しています。

がん細胞を殺す免疫力が人体にはあるのです。

がん細胞を殺すナチュラルキラー細胞もその一つです。

ちなみに、ナチュラルキラー細胞は笑うことで増殖するらしく、それがつくり笑いであっても増殖することが科学的に証明されたそうです。

死を覚悟した上で、奇跡を、人間の生命力を決して諦めないようにしたいとこの時強く思いました。

はじめてがんになったのが、この時から約7年前。

その時も死の覚悟について考えましたが、この時はよりリアルに死の覚悟について考えました。

死の恐怖や悲しみや不安に囚われたくないです。

死の覚悟をするためには死に真正面から向き合う必要があると思いました。

まずは何故余命宣告は辛いのか?

そういった自分への問いかけから考えはじめました。

続く。

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