僕は唾液腺がんが肺に転移し、がんのかかりつけの病院で治療不能、末期がん宣告を受けました。
それでも奇跡的な完治を目指して他院で転移性肺がんのラジオ波焼灼療法を実施するも、今度はその病院で脊椎に転移が見つかりました。
ラジオ波焼灼療法は全てのがんを取り除けなければよくなることはないので継続しても意味がなくなります。
がんのかかりつけの病院に提案された脊椎の治療法が完治目的でなかったため、奇跡的完治のための治療法を調べ、腫瘍脊椎骨全摘術(TES)という治療法にたどり着き、手術を終えてリハビリも開始しました。
唾液腺がん脊椎転移に対する腫瘍脊椎骨全摘術から18日後
この日、快適だった重症個室から大部屋へ移動です…
さよなら重症個室…
その翌日。
まだ、腕を動かして手術したところに負荷がかかると痛いですが、左肩から肘の痛みはほぼ解消されました。
それよりも、ここ数日呼吸をすると胸、背中が痛み咳が酷くなってきていました。
咳をしたり我慢したりすると、これまた手術したところが痛みます。
横向きに寝ると酷くなるので、寝る体勢が仰向けに限定され、これまた手術したところが痛くなり、あまり眠れなくなってきていました。
この日から咳止めの薬を飲みはじめたが効果はありませんでした。
手術で肺を触ったため、肺に胸水が溜まっていることも要因かもしれませんが、胸水はこの手術ではよくあることで、僕の場合は自然に解消するレベルだそうです。
この日レントゲンを撮ったところ、大きな問題はなさそうなので経過を見ることになりましたが、なかなか痛みから解放されないものです…
それと、前から気になっていたことを確認しました。
手術前に出血を抑える為に血管にコイルを詰める分節動脈塞栓術をしたのですが、そのコイルは今後入れっぱだそうです。
コイルが流れて問題を引き起こすことはないそうなのですが、そう言える理屈がわからないので不安が残りました。
退院前になぜ流れていかないのか聞こうと思いました。
がん脊椎転移に対する腫瘍脊椎骨全摘術後のビスフォスフォネート
またこの日、ゾメタという薬を点滴を開始しました。
これは腫瘍消失(縮小)の効果はなく、骨転移による骨折や麻痺などの発生を抑制するビスフォスフォネート製剤と呼ばれるものです。
今回の手術を知るまでは、ビスフォスフォネート製剤は僕のなかで治療の最有力候補でした。
骨転移に対する腫瘍消失(縮小)のための治療は、放射線か抗がん剤ですが、放射線も抗がん剤も効かない僕のがんの場合は対処療法しかないというのが標準治療での考え方です。
この薬は稀ではありますが、顎の骨の壊死や、腎機能障害といった副作用が起こります。
主治医からは1~2年、月1で投与を勧められました。
がんの手術では、目に見えないレベルの腫瘍消失を目的として、手術の補助的に放射線や抗がん剤を使うのはよくある手法です。
その場合は、目に見えない腫瘍に対する効果を図る事はできないため、事前に決めた量や回数に達した時点で治療は終了となるはずです。
ビスフォスフォネート製剤も症状緩和が目的ですが、無症状の状況で何をもって投与終了を判断するのかを聴いてみましたが、そこに明確な回答はありませんでした…
数年経って、いったん止めてみましょうか?といったやりとりがある程度のようです。
続く。