がん闘病記

唾液腺がん全摘術とリンパ節郭清と顔面神経再建術後の放射線治療

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唾液腺全摘、リンパ節郭清の手術から1ヶ月ほど経ちました。

耳の聞こえづらさは、炎症が治まって耳の穴が大きくなったようで普通に聞こえるようになりました。

唾液腺がん全摘術、リンパ節郭清後の病理検査結果

いよいよ今日はがんのかかりつけの病院で病理検査の結果を聴きに行く日です。

前回主治医と一悶着ありましたが、そのおかげか今回は別人のようにしっかりと説明してくれました。

がんのタイプは想定通り今までと同じがんでした。

転移したがんは原発(元の場所)と同じがんなので当然ですが。

本来かなりの低悪性で転移はまずないおとなしいがんのはずですが、転移した珍しいケースということになります。

リンパ節に見つかった転移した腫瘍は一つで、リンパ節の切断面付近にはがん細胞は発見されませんでした。

唾液腺自体は腫瘍の他に染み込むようにがん細胞があり、深い部分の切断面にはがん細胞は見つかりませんでしたが、顔面神経を移植した付近の皮膚側の切断面ギリギリまでがん細胞がパラパラと発見されました。

しかも顔面神経を移植した付近だそうです。

唾液腺がん全摘術、リンパ節郭清、顔面神経再建術後の放射線治療

今後の選択肢は大きく二つ、放射線治療を行うか否かです。

僕のがんには放射線はまず効かないので本来は治療の選択肢の対象外ですが、以下の点から選択肢に浮上しました。

  • 切断面付近までがん細胞が染み込んでいて再発する可能性が高め。
  • 再発手術となった場合の後遺症が大きい。
  • 悪性度の高い特殊なケースだと放射線が効く可能性も多少高いかもしれない。

ただ、効く確率は通常のがんが3割~5割のところが1割程ではないかとのことでした。

放射線治療を行った場合、程度の差はあっても後遺症は避けられません。

主な後遺症は以下です。

  • 顔面神経麻痺(移植した神経の成長が止まって再生しないなど)
  • 口が動きにくくなる
  • 唾液の分泌障害
  • 味覚障害
  • 喉の火傷

喉の火傷はそれ程重いものにはならないようです。

放射線の特性から、遺伝子が変化してがん細胞が発生したり、がんがより悪性になるリスクもあるらしいです。

顔面神経の回復を待って行う方法もありますが、通常は術後すぐに行うもので、行う場合は月~金毎日で一ヶ月半かかるとのことでした。

再発した場合の再手術の可否については、再手術は可能とのことでした。

そもそも放射線は手術可能な場所に行うものだそうです。

ただし、一度手術した組織は癒着が発生し、正常な組織との境界の判別が困難であるため、皮膚と顔面神経ごと切除する事になる可能性が高いそうです。

その場合は皮膚の移植や再度の顔面神経移植を行うことになるかもしれないですが、顔面神経の移植ができるかは微妙らしいです。

手術による後遺症は顔面神経麻痺・切除した部分のひきつれ(移植した場合は移植元も)などが考えられます。

がん細胞が残っていれば転移のリスクも残りますが、元の性質のがんのままであれば可能性は数%らしいです。

僕のがんは極稀ながんで十分なデータがなく、僕のように染み込むように広がったり転移するケースは更に稀なので再発・転移の可能性や有効な治療もよく分からないのが正直なところだそうです。

主治医からは、はっきりこちらがおすすめという選択肢は示しづらいところなので申し訳ないですが、よく考えて決めてくださいと言われました。

ただ、放射線治療はあまりおすすめしないといった感じでした。

再発する可能性は高そうで、再発した際は後遺症や転移のリスクもあり結構キツそうですが、放射線は殆ど効果がないとなると確かに微妙です。

がん患者に限らず、治療の選択肢が複数ある場合、最後は患者が決めることになります。

後戻りできない選択を幾度となく突きつけられます。

大事なことは、人のせいにして後悔しないよう、納得して自分の責任として決断することです。

他人に何を言われようとも、自分の人生の責任は自分しかとれないのですから。

続く。

 

 

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